「このまま終わっちゃうのかな」って、休職中のベッドで天井を見上げながら何度も思った。30代って、もっとバリバリ働いて、キャリアを固めて、安定した生活を築く時期なんじゃないの?なのに僕は今、心と体のSOSに耳を傾けることで精一杯だった。
でも、樺沢先生の動画を見て、僕の中の何かが変わり始めた。樺沢紫苑先生の言葉は、休職中で自信を失いかけていた僕に、全く違う景色を見せてくれました。
30代は「守り」じゃなくて「攻め」の時期だった
適応障害で休職してから、僕はずっと自分を責めていた。「30代なのに、なんで自分は前に進めないんだろう」って。周りを見れば、同世代の友人たちは結婚したり、マイホームを買ったり、昇進したり。僕だけが立ち止まっているような気がしていた。
気力と体力が最も充実している黄金期
でも樺沢先生の動画を見て、僕の認識が180度変わった。30代って「守り」の時期じゃなかったんだ。むしろ、経験と体力が交差する最強の時期だって。20代は社会人としての基礎を学ぶだけで精一杯だった。上司に言われたことをこなすので必死。失敗しては落ち込んで、また立ち上がっての繰り返し。
でも30代になると、20代で積み上げてきた経験という土台がある。30代になると、新しいことに挑戦できるだけの余裕が生まれるんだって。「たとえ失敗しても、こけてもまたやり直したり、すぐ立ち直ることができる」樺沢先生のこの言葉が、今の僕に深く刺さった。
40代以降になると、同じ挑戦をするにも1.5倍から2倍の努力が必要になるらしい。だったら今、この休職期間を使って、自分の気力や体力という有限な資源をどう使うか、真剣に考えるべきなんじゃないか。
エネルギーは有限な資源である
樺沢先生は、気力や体力を「資源」だと表現していた。確かにそうだよなって思う。僕が適応障害になったのも、自分のエネルギーを適切に配分できなかったからかもしれない。会社の要求に応えることだけに全エネルギーを注ぎ込んで、自分のために使うエネルギーを残していなかった。
休職中の今、僕はようやく自分のエネルギーを自分のために使えている。朝ゆっくり起きて、散歩して、好きな本を読んで、ブログを書く。これって、将来の自分への投資なんだって気づいた。
40代で自分の道を見つけるために、今できること

樺沢先生は武道や茶道の「守破離」という概念を使って、人生の各ステージを説明していた。20代は「守」、30代は「破」、そして40代が「離」の時期だって。
「離」を実現するための準備期間
40代は自分流を確立して、独自の道を切り拓く時期。樺沢先生自身も39歳でアメリカ留学、42歳で情報発信の道へと大きく舵を切ったらしい。でも先生の場合、それは単なる気まぐれじゃなかった。臨床医として多くの患者と向き合う中で「病気にならない人を増やさないと、根本的な解決にはならない」という強い使命感に至った結果だった。
僕も40代のときに、自分だけの道を見つけられるようになりたい。でもそのためには、今この30代をどう過ごすかが本当に大切なんだって分かった。
インプットとアウトプットの重要性
樺沢先生の言葉で特にドキッとしたのが、「会社から言われることだけをやり続けて40歳になったとしても、自分のやりたいものは見つからない」という部分。まさに過去の僕だった。会社の指示に従うだけで、自分から能動的にインプットやアウトプットをしてこなかった。
だから適応障害になって立ち止まったとき、「自分が本当にやりたいことって何だろう」って考えても、答えが見つからなかったんだ。今、僕がこうしてブログを書いているのも、インプットとアウトプットを効率よく行いたいという狙いがある。動画を見て学んだことを、自分の言葉で書き直すことで、知識が定着していく感覚がある。
アウトプットって本当に大切なんだなって、身をもって実感している。
年齢は言い訳にならない。習慣が未来を作る

動画の後半で語られていた内容も、僕にとっては大きな希望だった。脳の老化は避けられない運命じゃなくて、日々の習慣でコントロールできるんだって。
65歳でも大学生並みの記憶力を維持できる理由
ある研究で、65歳以上の高齢者と大学生に同じ記憶力テストをしたらしい。結果はすごかった。65歳以上の高齢者のうち20%が、大学生と同じ結果を出したんだって。何がその差を生んだのか。特別な才能じゃなかった。睡眠、運動、朝散歩。この3つの健康に良い習慣を徹底していた人たちが、若々しい記憶力を保っていたんだ。
樺沢先生自身も、運動習慣がなかった30代後半より、習慣を徹底している現在のほうが「頭の回転も明らかに速い」って言っていた。つまり、適切な習慣さえ守れば、年齢に関係なく、むしろ若い頃より良いコンディションを保てるってこと。
僕が守っている3つの習慣
実は僕、休職してから睡眠と運動と朝散歩を意識的に守るようにしている。最初は「休職中なんだから、これくらいはやらなきゃ」っていう義務感だった。でも続けていくうちに、心と体が整っていく感覚があった。朝、決まった時間に起きて、近所を散歩する。日光を浴びて、軽く体を動かすだけで、不思議と気持ちが前向きになる。
夜はしっかり眠れるようになって、翌日の目覚めも良くなった。樺沢先生が言っていた「心と体が整っていると、考え方や性格も若いままでいられる」っていう言葉、本当にそうだと思う。逆に心と体のバランスが崩れると、考え方も頑固になったり、ネガティブになったりする。僕が適応障害になったときも、まさにそんな状態だった。
3つの習慣は、大学生並みの記憶力を維持するためだけじゃなくて、毎日をよりよく過ごすためにも必要なんだって分かった。だからこれからも、きちんと守っていこうと思う。
休職中の僕が見つけた、30代の過ごし方

30代は未来への投資として挑戦を重ねる黄金期。気力と体力という有限な資源を何に使うかで人生が変わる。会社の要求だけに全エネルギーを注ぐんじゃなく、自分の成長や将来のためにも使う。そのバランスを考えるようになった。
休職中の今は、毎日を丁寧に生きることを心がけている。
焦らず、比べず、自分のペースで道を探していく。40代で「離」を実現できるように、今できることを一つずつ積み重ねる。「エネルギーという有限な資源を、今、何に投資しますか?」という問いかけに、僕の答えは決まっている。心と体を整えること、インプットとアウトプットを繰り返すこと、今この瞬間を大切に生きること。
適応障害は辛いけど、人生を見つめ直す貴重な機会でもあった。30代はまだまだこれから。一緒に、自分らしい道を探していこう。
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