あなたは今、どれくらいストレスを感じていますか?「まあまあかな」「結構きつい」…そんな曖昧な答えしか出てこないなら、ストレス解消で損をしているかもしれません。実は、ストレスを10点満点で数値化するだけで、イライラが軽くなることが科学的に証明されているんです。
適応障害で休職中の私が『超ストレス解消法』(著:鈴木祐)を読んで実践してみたところ、色々と学びがありました。今回は、復職を控えた私が学んだストレス対策の中から、面白そうだなと思ったものを紹介していきます。

書名:超ストレス解消法
著者:鈴木祐
出版社:鉄人社
出版日:2018/5/22
自分のストレスレベルを正確に把握していますか?

まず驚いたのが、私たちの多くが「自分の心がどれだけ負担を感じているかを正確に把握していない」という事実でした。確かに振り返ってみると、以前の私は「今日はストレスがひどい」「なんだかモヤモヤする」といった曖昧な表現でしか自分の状態を認識していませんでした。
数値化の魔法:10点満点でストレスを測る
本書では「自分のストレスが10点満点中どれくらいなのかを数値化するのが大切」だと説明されています。そして驚くべきことに、「点数をつけるだけでイライラ解消の効果がある」というのです。朝起きた時などに「今日のストレスレベルは7点だな」と数値化するだけで、なぜか心が少し軽くなるんです。
客観視できることで、ストレスに飲み込まれずに済むようになるんですね。
ストレスの根本原因を知れば対策が見えてくる

数値化でストレスを把握した次は、根本原因にアプローチしていきます。
3つのアンバランスがストレスを生む
著者によると、ストレスの根本原因は以下の3つです。
- 思考のアンバランス
- 栄養のアンバランス
- 受容のアンバランス
思考のアンバランス:決めつけ思考を手放そう
「事実に基づかない思考が激しいストレスを引き起こす」この部分を読んだ時、ハッとしました。私自身、エクスプレッシブライティング(感情を書き出すテクニック)を通して客観的に見た時に、意外とストレスがそこまで大きくないことに気づいた経験があったからです。
エクスプレッシブライティングの実践方法
「イライラや不安を書き出すのは最強のストレス対策の一つ」とされるエクスプレッシブライティング。重要なポイントは次のとおり。
- 1日20分は書き続ける
- 個人的な体験を一般的な体験として書き直す
私も時折エクスプレッシブライティングを続けていますが、頭の中でグルグル回っていた不安が、紙に書き出すことでスッキリと整理されるのを実感しています。
意外だった栄養とストレスの深い関係

最も驚いたのがこの部分でした。「食事を改善すれば誰でもメンタルが強くなる」
3ヶ月でストレスに強い心に生まれ変わる食事法
従来のストレス解消法には栄養についての記載があまりなかったので、驚きました。具体的に気を付けるべきポイントは下記のとおりです。
- ジャンクフードをやめる
- 野菜と魚を増やす
- 発酵食品を積極的に摂取する
「腸内環境のコンディションは脳の働きをも左右する」というのも目からウロコでした。復職に向けて、今日から発酵食品や魚、野菜を積極的に摂取していこうと決意を新たにしています!
即効性抜群!今すぐできるストレス解消法3選

最後に、本書で紹介されている即効性の高い方法をご紹介します。
1. 呼吸法トレーニング
「呼吸を意識した瞑想を繰り返すだけで自然と受容できるようになる」瞑想をするだけで受容力が高くなるなら、やっぱり継続していくしかないですよね!
2. エクササイズ
「運動をしないのは憂鬱になる薬を飲んでいるのと同じ」この表現にはハッとさせられました。実際、私自身最近毎日のように中程度の運動を行っていますが、間違いなく集中力が高くなっているのを実感しています。「ストレスに強くなるには軽いウォーキングを毎日10分行うだけでよい」というのも、実践しやすくて助かります。
3. バイオフィリア(自然との触れ合い)
「どんな形であれ、自然の中で体を動かすと、ストレス解消の効果は倍以上にアップする」森林浴が世界的に認められたストレス解消法だというのも興味深いですね。アロマテラピーも効果的だというので、今度購入してみようかなと思っています!
復職に向けて実践していくこと

適応障害で休職中の私にとって、この本は単なる理論書ではありません。復職という現実的な目標に向けて、具体的に実践できる方法がたくさん詰まった実用書でした。印象に残ったのは「ストレスはちょっとしたテクニックで解消できない大きなものもあるからこそ、根本的にストレスを取り除いていく方法を知っておくべき」という考え方です。
あなたも今日から、自分のストレスを10点満点で数値化してみませんか?きっと新しい発見があるはずです。そして何より大切なのは、完璧を求めすぎないこと。質より量で、できることから少しずつ始めていけばいいんです。復職への道のりはまだ続きますが、この本で学んだ方法を実践しながら、着実に前進していこうと思います。

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