適応障害で4か月休職中の僕は、「頑張りすぎ」って周りから言われても、どうやって頑張るのをやめればいいのか分からなくて悩んでいました。正直に言うと、休職してから毎日がしんどかったんです。「何もできない自分」に価値があるのか分からなくて、ずっとモヤモヤしていました。
そんなとき、YouTubeで偶然見つけたのが、考えるOLさんの『がんばらないことをがんばるって決めた』という本を紹介する動画でした。動画内では、「大真面目にサボる練習をする!?」という表現もあってびっくり!大真面目にサボる練習って、一体どういうことなんだろう。
今日は、この動画から学んだ5つのヒントを、僕の体験談と一緒にシェアしたいと思います。
1. 大真面目に「サボる」練習をする
完璧主義で疲れ果てたあなたへ。実は「サボる」ことにも、人生を変える大きな力があるんです。
自分がいなくても、世界は回っている
動画で紹介されていた著者の体験談が、めちゃくちゃ刺さりました。彼女は人生で初めて会社をサボって、UFOキャッチャーでドラえもんのぬいぐるみをゲットしたんです。そして2日後に出社したら、職場は何一つ変わらず、いつも通りに動いていた。「ああ、これって僕のことじゃん」って思ったんです。
実際、僕が適応障害で4か月も休職しているのに、会社はきちんと機能している。最初はそれが悲しくて、「自分って必要ないんだ」って落ち込んでいました。でもこれって悲しいことじゃなくて、実は安心できることなんですよね。自分がいつ休んでも代わりはいる。自分が苦しいときには誰かが助けてくれるってことだから。
不完全な自分を許す自由
僕はずっと「完璧でなければならない」って思い込んでいました。でも「サボる」ことを覚えると、不完全な自分を許せるようになるんです。これって、自分自身への優しさの実践なんだなって思いました。
2. 「生きているだけ」で誰かの役に立っていると知る

何も生み出せていないと感じるあなたへ。実は、ただ生きているだけで、あなたは誰かの支えになっているんです。
食パン157円が誰かの青春を支えている
動画で印象的だったのは、この話でした。著者がうつ病で休職中、スーパーで食パンを買ったときのこと。研修中の高校生店員さんが「ありがとうございます!」って言ってくれて、「この157円も、巡り巡ってあの子のバイト代になるのかもしれない」って気づいたんです。
生きているだけで100点満点
僕たちって、ただ生きるために消費するじゃないですか。コンビニでお菓子を買ったり、電車に乗ったり、家賃を払ったり。そういう当たり前の行為が、実は社会を支えているんですよね。「生きているだけで100点満点」この言葉にすごく励まされました。何も特別なことをしなくても、僕たちには価値があるんだって。
3. 誰のためでもない「自分だけの夢」を持つ

他人からの評価ばかり気になるあなたへ。本当に大切なのは、誰かのためじゃなく、自分のための夢なんです。
承認欲求という名の呪縛
動画の著者も、最初は「たくさんの人を幸せにしたい」という立派な夢を持っていました。でも休職して気づいたのは、それが「他人から認められたい」という承認欲求を満たすための道具に過ぎなかったってこと。僕も同じでした。ブロガーとして活動しはじめた当初も、最初は「すごいね」って言われたいからだったかもしれません。
サイゼの食べ放題という小さな夢
でも著者が見つけた新しい夢って、「サイゼリヤで食べ放題してみたい」「無印良品のカレーを全制覇したい」みたいな、すごく身近なものだったんです。これって深いなって思いました。誰かの役に立たなくてもいいし、社会のためにならなくても、他人から憧れられなくても、それでいいんだって。
僕の場合は、やっぱりブロガーとして毎日コツコツと自分の考えを表現してみたいっていう夢があります。誰かの役に立てればいいなって思って記事を書いているけれど、ある意味では僕だけの夢への第一歩なのかもしれません。
4. ネガティブな感情は「好きなこと」で上書きする

落ち込みがちなあなたへ。ネガティブな気持ちを無理に消そうとしなくても、好きなことで上書きすればいいんです。
ポジティブ思考の落とし穴
「ポジティブにならなきゃ」って無理に気持ちを切り替えようとすると、かえってストレスが溜まりますよね。僕もよくやってしまいます。でも動画で紹介されていた方法は違いました。ネガティブなことと「好きなこと」をセットにするんです。
小さな工夫が心を軽くする
例えば、通勤がだるい日はスターバックスで好きなドリンクを買う。面倒な出張があれば、その土地でしか食べられないラーメン屋を探しておく。僕は別の記事で、ネガティブとポジティブを1:5にすることが大切って学んだことがあります。だから、この「上書き」の考え方にすごく納得しました。
ネガティブになるのは仕方ないんです、人間だから。でも、その分ポジティブで上書きしていくことが大切なんだなって思います。
5. 人の気持ちは「自分に都合よく」解釈する

他人の目が気になって仕方がないあなたへ。どうせ真実は分からないなら、自分に優しい解釈を選んでみませんか。
憶測で自分を傷つけるのはもうやめよう
これは僕にとって斬新な発想でした。「人の気持ちを考えなさい」って教えられて育ったけれど、他人の本当の気持ちなんて、その本人にしか分からないんですよね。相手の言動から「嫌われているのかもしれない」って最悪のケースを想像し続けるのって、自分で自分を傷つける行為なんです。
自分に最も優しい解釈を選ぶ勇気
動画を見て気づいたのは、どうせ真実は分からないなら、自分を責める解釈を選ぶ必要はないってこと。むしろ、自分に最も優しい解釈を意識的に選んでみればいいんです。この発想はまったくなかったなぁって思いました。結局、自分にとって厳しい解釈をしていると、相手のことばかり気になってしまいそうですもんね。
目に見えるものが全てじゃない
SNSで見る「キラキラした生活」も、一番よく見える部分だけを切り取っているだけかもしれません。株で大儲けしたと自慢する人も、実はその裏で大きな損失を出している可能性だってあります。自分に優しい解釈を選ぶことで、心は驚くほど軽くなるんです。
適応障害の僕が学んだ、本当の強さとは

本当の強さとは歯を食いしばって耐え抜くことじゃなくて、自分に優しくなる方法を知ること。僕たちってつい頑張りすぎてしまうけれど、ときには大真面目にサボり、自分のためだけの小さな夢を育て、自分に都合のいい解釈をすることも、立派な「努力」なんです。
世界の見え方は、ほんの少しの視点の転換で大きく変わります。頑張ることから、少しだけ自由になってみませんか。
もし今日、ひとつだけ「がんばらないこと」をがんばるとしたら、あなたは何をやめてみますか?
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