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「暇」が人生を狂わせる? 仏教の教えで気づいた衝撃の真実

「暇」が人生を狂わせる?

適応障害で休職して3ヶ月。朝起きて、気づけばスマホを触って2時間が過ぎている。YouTubeを見て、SNSをチェックして、ネットサーフィンをして。気がつけば昼過ぎ。「今日も何もしてない…」そんな自己嫌悪と罪悪感に押しつぶされそうになる日々。

適応障害で休職中の私は、心身を整えようと必死だったはずなのに、なぜかどんどん心が荒んでいく感覚がありました。そんなとき、ある仏教の動画に出会いました。その内容を聞いたとき、私の体は震えました。なぜなら、2600年前の仏教の教えが、まさに今の私の状況を、的確に言い当てていたからです。

目次

体のジャンクフードは知ってるけど、心のジャンクフードって?

体に悪い食べ物は知っていても、心を壊すものについては誰も教えてくれません。休職中の私が気づいた、心のジャンクフードの正体とは。

「自分を大切に」と言われても、本当にできてる?

「自分を大切にしましょう」

こんな言葉、何度も聞いたことがありますよね。私も適応障害になってから、医師やカウンセラーに散々言われてきました。でも、本当に私たちは自分を大切にできているのでしょうか。想像してみてください。給料の3倍もする新車を買ったら、友人に「ちょっと運転させて」って言われても、すぐに貸せないですよね。

傷つけられたくないから。赤ちゃんがいる家庭なら、口に入れるもの、肌に触れるもの、すべてに神経を使います。
私たちは本当に大切なものには、細心の注意を払うんです。

体には気を使うのに、心には無頓着な私たち

じゃあ、自分の体はどうでしょう。ジャンクフードが体に悪いって知ってても、美味しいからって食べちゃいますよね。夜更かしも体に悪いって分かってるのに、ついやっちゃう。でも、ここからが本題です。

あなたの「心」はどうですか?心にとってのジャンクフードって、何だと思いますか?

私が気づいた、心のジャンクフードの正体

私はこの問いに、すぐには答えられませんでした。体に悪い食べ物は知ってるのに、心を壊すものについては、あまり考えたことがなかったんです。休職中の私にとっての心のジャンクフード。それは、目的もなくスマホを触り続けることでした。気づけば2時間、3時間とネットサーフィンをして、何も残らない。ただ空虚な時間だけが過ぎていく。

スマホが、私の心を静かに蝕んでいたんです。

あなたの心を破壊する「3つの猛毒」の正体

仏教が2600年前から警告してきた「三毒」。実は、適応障害で休職中の私は、この3つすべてに侵されていました。あなたも無関係ではいられません。

貪(とん):もっと、もっとという終わりなき欲望

  • お腹が空いたから食べたい
  • 疲れたから寝たい

こういう欲は生きるために必要です。でも「貪」は違います。これは「もっと美味しいものが食べたい」「もっとお金が欲しい」「もっと良い生活がしたい」という、際限のない欲望のことです。休職中、傷病手当がなかなか入金されない日々。私の頭の中は「もっとお金があれば」「なんでこんなに少ないんだ」という思考でいっぱいでした。

生活できる最低限のお金はあるのに、もっと、もっとと求めていたんです。

瞋(じん):思い通りにならない怒りと焦り

「貪」の欲望が満たされないとき、生まれるのが「瞋」。つまり怒りです。傷病手当が思い通りに入金されない。体調が思うように回復しない。周りの人は普通に働いているのに、なぜ自分だけ。満たされない怒りと焦りが、私の心を日々燃やし続けていました。

癡(ち):自分で自分を苦しめていることに気づかない無知

「貪」に振り回され、「瞋」の怒りに燃える。でも、心の仕組みそのものに気づかず、自分が自分自身を苦しめているという真実を知らない。これが「癡」です。私は仏教のことを意識して生活していたつもりでした。なのに、いつの間にか三毒に完全に侵されていた。この事実に気づいたとき、背筋が凍りました。

最も意外な起爆剤、それは「暇」だった

三毒を爆発的に暴走させる起爆剤。それは、多くの人が望んでいる「暇」です。体が震えました。だって、休職中の私には時間ばかりがあるから。

動物たちには「暇」がない

自然界の動物を考えてみてください。狐たちは、食べ物を探すのに必死です。生きるのに精一杯で、必要以上の欲を考えたり、満たされないことに怒ったりする「暇」がないんです。でも私たち人間は、テクノロジーの発展で膨大な「暇」を手に入れました。

休職中の私は、暇と戦っていた

休職中の私は、暇な時間を作らないように勉強や副業をしてみました。でも、それでも暇な時間はあって。その暇な時間にスマホを触ってしまう。そして、色んな欲が刺激されるんです。「三毒」と「暇」の組み合わせこそが、人生を破壊する最強の毒だったんです。

スマホが運ぶ「毒」:テクノロジーが欲望を加速させる仕組み

暇つぶしに見るYouTubeやSNS。実は、私たちの欲望を刺激するように精巧に設計されています。ある説によれば、現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の人の1年分、平安時代の人なら一生分に相当するそうです。情報の洪水をもたらしているのが、スマホです。

広告収入で成り立つ世界の罠

暇つぶしに見るYouTubeやSNS。これらがどうやって成り立っているのでしょうか?答えは広告収入です。プラットフォーム側は、私たちに少しでも長く滞在してもらうことで、広告主からお金を得ます。コンテンツ制作者は、私たちの注意を引く刺激的なコンテンツを作ることで収益を得ます。

つまり、私たちがスマホで見る情報の多くは、私たちの「もっと欲しい」という欲を巧妙に刺激するように設計されているんです。

現代社会の負のスパイラル

テクノロジーで「暇」が生まれる。その暇を埋めるためにスマホを手に取る。すると、三毒を刺激する情報が絶え間なく流れ込んでくる。これが、現代社会の負のスパイラルです。休職中、YouTubeやゲームをしていると、どんどん欲が増してきました。

ヨンドメ

「あれも欲しい」
「これも欲しい」
「もっと稼げるようになりたい」

そして、それが叶わない現実に苛立ち、自己嫌悪に陥る。本当に他人事じゃなかったんです。

自分の心の「国境」を守るために

誰も守ってくれない、自分の心。私たち一人ひとりが、心の入国管理官になる必要があります。仏教の教え「慚愧」が示す、心を守るための具体的な方法とは。私たち一人ひとりが、自分の心の国境を守る入国管理官になる必要があるんです。

何を心に入れるか、厳選する力

国が悪意を持った人物や危険な物品の侵入を防ぐために国境を管理するように、私たちも自分の心に何を入れるか、何を入れないかを見極めなければなりません。仏教に「慚愧(ざんぎ)」という教えがあります。「慚」は、恥ずべきことを恥ずかしいと正しく思う心。「愧」は、恐れるべきことを正しく恐れる心です。

感覚がマヒしていた私

この教えを知ったとき、私ははっとしました。もしかしたら、適応障害で休職してから、私はこういった感覚がマヒしていたのかもしれない。そう思うと、ぞっとしました。仏教における強さとは、何も恥じなくなり、何も恐れなくなることではありません。それは真逆です。

恥ずべきことを正しく恥じ、恐れるべきことを正しく恐れる。その繊細な知性こそが、自分を守る盾となるんです。

休職中の私が出した答え

「三毒」「暇」「テクノロジー」。この3つが組み合わさったとき、人生は静かに壊れていきます。3つが組み合わさったときの危険性を、私たちは正しく恐れる必要があります。

暇な時間との付き合い方

休職中の私にとって、これは切実な問題でした。時間がたくさんある。だからこそ、その時間をどう使うかが、回復への道を左右するんです。私が出した答えは、暇な時間を作りすぎないこと。目的のない暇を作らないこと。勉強や副業に励むのもいいでしょう。読書をするのもいい。大切なのは、ただ漠然とスマホを眺める時間を減らすことです。

あなたの心を守るのは、あなた自身

あなたは今日、自分の心に何を入れることを許しますか?外から入ってくる情報を無防備に受け入れるのではなく、「これは本当に自分の人生に必要なものか?」と1つひとつ精査する。それが、あなたの大切な人生を守るための、確実な第一歩です。私も、まだ完璧にはできていません。今日もスマホを触りすぎてしまう日があります。

でも、少なくとも「心のジャンクフード」が何かを知っている。それだけで、以前とは違う選択ができるようになるはずです。あなたの心を守るのは、あなた自身です。

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