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真面目な人ほど損してる?4回適応障害になった僕が気づいた「わざと手を抜く」働き方

「もっと手を抜いて働きなさい」

周りの人からそう言われるたびに、僕は困ってしまう。だって、どうやって手を抜けばいいのか、本当に分からないんだもん。職場では「真面目だね」って言われることが多かった。褒め言葉として受け取っていたけど、今思えばそれは危険信号だったのかもしれない。なぜなら「真面目さ」のせいで、僕は4回も適応障害になってしまったから。

全力で働いて、全力でミスを防ごうとして、全力で期待に応えようとして。気がついたら、心も体もボロボロになっていた。そんな僕が最近、ある動画を見つけたんだ。「仕事で『わざと手を抜く』人が、実は最強である」っていうテーマの動画。視聴していくうちに、これまでの自分の働き方が根本的に間違っていたことに気づかされた。

目次

「100%の力」なんて、実は必要なかった

動画を見て一番驚いたのは、この部分だった。「もしある仕事が50%の力でクリアできるのであれば、そこに100%の力を注ぐのは不要」。なるほど…って思った。本当に、心の底から納得した。

僕はずっと「全力」しか知らなかった

考えてみれば、僕はどんな仕事でも全力投球していた。簡単な資料作成でも、ルーティンのメール対応でも、常に「完璧」を目指していた。でもそれって、マラソンを全部100メートル走のスピードで走り切ろうとするようなものだよね。途中で息切れして当然だ。50%の力でクリアできるなら、100%を出す必要はない。

残りの50%は、本当に大切な仕事のために温存しておけばいい。体力を温存するっていう考え方、これまでの僕には完全に欠けていた視点だった。

ミスは「どうせ起こる」ものだった

適応障害になる前の僕は、毎日こんなことを考えていた。

  • いかにミスを無くしていくか
  • どうすれば完璧にできるか
  • 絶対に間違えられない

完璧主義が、実はミスを増やしていた

動画の中で紹介されていた自転車の例えが、すごく分かりやすかった。幅20センチの道を自転車で走る場面を想像してみてほしい。地面に引かれた線の上なら、リラックスして簡単に走れるよね。でも、同じ幅の道が断崖絶壁の縁にあったら?きっと、緊張しすぎてかえってバランスを崩してしまう。これ、まさに僕のことだった。

「絶対にミスできない」っていうプレッシャーが、かえってミスを誘発していたんだ。完璧を目指せば目指すほど、手が震えて、頭が真っ白になって、本来の力が発揮できなくなる。完璧主義がミスを誘発するっていう説明、今まで聞いてきた中で一番しっくりきた。

動画を見ながら、「ああ、だから僕はあんなにミスばかりしていたんだ」って気づいてしまった。肩の力を抜いて「ミスは起こるもの」って認識していた方が、結果的にうまくいく。これって、すごく皮肉だけど、確かにそうだと思う。

「あの人は適当でも仕事ができる」という評価の不思議

動画を見て一番意外だったのが、この部分だった。普段から「適当」なスタイルでいながら結果を出している人は、多少のミスをしても大目に見られる。一方で、常に真面目な人は、たった一度のミスで評価を大きく落としてしまう。
え、そうなの?って思った。

真面目な人ほど損をする仕組み

よく考えてみれば、確かにそういう人、職場にいたかもしれない。いつも余裕そうにしているのに、締め切りはちゃんと守って、結果も出している人。そういう人がたまにミスをしても、「まあ、いつも頑張ってるから」って周りが笑って許している。

逆に、いつも真面目で完璧を目指している人が一度ミスをすると、「え、あの人がミスするなんて」って大きな話題になってしまう。適当に仕事をすることが、かえって評価を良くするなんて。これまでの僕の常識が完全に崩れた瞬間だった。

動画では「キムタクが芋ジャージを着ても格好いい」みたいな心理効果として説明されていたけど、確かに納得できる。一度「仕事ができる人」っていうイメージが確立されると、多少ラフなやり方でも「あの人なりの効率的な方法なんだろう」って解釈されるんだね。

プライベートを犠牲にして得たものは、病気だけだった

休職してから気づいたことがある。僕は妻と離婚した。趣味に使う時間もなかった。友達と遊ぶ余裕もなかった。すべてを仕事に捧げて、その結果手に入れたものは、「適応障害」という診断書だけ。

人生という長期的なプロジェクトを忘れていた

動画の中で紹介されていた、ストレスカウンセラーの言葉が胸に刺さった。

恋人や友人を大切にした方が死ぬときは笑えると僕は本気で思いますよ

本当にそうだと思う。仕事で成功することも大切だけど、それ以上に大切なものがあったはずなんだ。仕事だけの人生なんて、寂しすぎる。「担当している仕事さえきちんと片付けているのであれば、プライベートを優先することに何の問題もない」動画で語られていたこの考え方を、もっと早く知りたかった。

プライベートを犠牲にしないって大切なことなんだな、って今なら分かる。

「手を抜く」は立派なスキルだった

動画では「手を抜くというのは、れっきとした仕事なんですよ」って言っていて、最初は「え?」って思った。手を抜くのが仕事?それって矛盾してない?

僕には「手を抜く能力」がなかった

でも、よく考えてみれば納得できる。体調を崩して仕事ができなくなったら、結局周りに迷惑をかけることになる。実際、僕は4回も適応障害で休職して、そのたびにチームのみんなに負担をかけてしまった。

  • 自分の体調を管理する
  • 限界を見極める
  • 意図的に休息を取る

上記は無責任な行動じゃなくて、むしろ適切な自己管理なんだ。手を抜くが立派なスキル…動画を見るまで、僕にはまったくこの発想がなかった。というか、実際に僕は手を抜くことができなかったんだと思う。適応障害で休職する中でこの動画に出会えたことは、僕にとって大きな転機になるような気がする。

復職したら「適当」に働いてみる

動画を見終わって、画面の前でしばらくぼーっとしていた。今まで信じてきた「真面目に働くことこそ正しい」っていう価値観が、音を立てて崩れていくような感覚だった。

「適当」は無責任じゃない

誤解しないでほしいんだけど、「適当に働く」っていうのは、仕事を投げ出すことじゃない。サボることでもない。
求められた結果を出しながら、自分の心と体を守る。本当に大切なことにエネルギーを集中させる。プライベートも大切にする。それが「戦略的に手を抜く」っていうことなんだと、動画を通して理解できた。

復職したら、僕は新しい働き方を試してみようと思う。

  • 50%の力でクリアできる仕事には、50%の力しか使わない。
  • ミスは「起こるもの」として受け入れる。
  • プライベートの時間も大切にする。
  • 意図的に「手を抜く」。

5回目の適応障害にならないために

4回も繰り返してしまった適応障害。5回目は絶対に経験したくない。だからこそ、働き方を変えなければいけない。真面目さという鎧を脱いで、もっと楽に、もっと賢く働く方法を身につけなければいけない。あなたの周りにも、真面目すぎて苦しんでいる人はいないだろうか。もしそういう人がいたら、ぜひこの動画のことを教えてあげてほしい。

「適当に働く」ことは、決して悪いことじゃない。むしろ、それこそが持続可能な働き方なんだって。僕はまだ、完全には「手を抜く」ことができていない。でも、少しずつ、一歩ずつ、新しい働き方を学んでいこうと思う。真面目なあなたへ。もう少し、肩の力を抜いてもいいんだよ。

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